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Chromebookを使う上で気をつけたいリスク

Chromebookの良いところ、それはそのまま「Googleサービスの良いところ」でもあります。今回は、Chromebookを使う上で理解しておきたい「クラウド依存のメリットとデメリット」について考えてみましょう。

一つのアカウントで何でも出来る便利さ

Androidもそうですが、一つのGoogleアカウントで様々な端末、様々なサービスを一元管理が出来るので、機種変更をしても、前の端末の環境を再現してくれます。Chromebookも同じ仕組みなので、PCのChromeでダウンロードしたアプリはChromebookでもダウンロードされ、同じ環境が再現されます。

例えば、Googleに電話帳を同期していれば、面倒な電話帳移行作業をしなくても、そのまま、前の電話帳が新しいAndroidスマホにも同期してくれます。デスクトップPCでもスマートフォンでもChromeをブックマークも自動的に同期されます。一度ダウンロードしたアプリは、Playストアが記憶しておいてくれるので、新しくAndroid端末を入手した場合でも、「マイアプリ」から過去にダウンロードしたアプリを簡単にインストール出来ます。

GoogleのGmailは、大容量で迷惑メール判定も上手。振り分けルールや画面のカスタマイズも出来て、Webページでも見られるし、アプリでも見られる。もちろん、Chromebookでも。ここまで出来て無料なんですから、素晴らしいサービスですよね。携帯キャリアのアドレス(@docomo.ne.jp)をやめて、すべてのメールをGmailにしたなんて人もいるくらいです。

Chromebookは、Google依存度を高める

このように、Googleのサービスは良いところだらけなのですが、使い続けるとGoogle依存度が高まります。

Androidユーザーの方なら一度は「なんかGoogleのサービスばかり使っているな」と感じたことがあるかもしれません。そう、この極度な「Google依存」こそ、逆に大きなリスクになり、Chromebookは、その「Google依存」によってなりたっているノートPCなので、少なくとも今まで以上に「Google依存度」が増すことになります。ChromebookにおけるGoogle依存度はAndroid以上でしょう。 アカウントが乗っ取られたら?一元管理だからこそのリスク

さて、メールアドレス一つでGoogleのすべてのサービスを使えるのは便利ですが、仮にGoogleのアカウントが乗っ取られたらどうなるでしょう?

まず、「連絡先」に登録してある個人情報はすべて漏洩します。また、メール内容も閲覧し放題なので、ユーザー登録してあるサービスのIDも確認出来ますし、パスワードの変更も出来てしまうかもしれません。もし、Google Playにクレジットカード情報を登録していれば、Google Checkoutを使って買い物まで出来てしまうかもしれません。これは本当に怖いですね。

実際に、アメリカでは2013年頃からGmailアカウントの不正アクセスや乗っ取りが頻発していて、日本でも被害が報告されています。

アカウントが停止になったらすべてのデータにアクセス不可になることも

他にも、突然Googleのアカウントを無効化されてしまったなんてことも。こうなったら、もう新しくGoogleのアカウントを取る以外Chromebookを使う手段がなくなってしまうだけでなく、メールも、無効化されたアカウントでGoogle Driveにアップロードした写真も、テキストも、書類も全部Googleに握られて返してもらえません。

Chromebookは、「基本はクラウドに保存」哲学のもと、内部ストレージが16GBというスマートフォン並みの容量しかないため、Chromebookで作ったドキュメントも、取り込んだ写真も、すべて一旦クラウド上にアップすることになりますが、これもすべてアクセス不可になります。

また、Googleの「エンドユーザー向け」サポートは実態がなく、すべて「サポート掲示板に書き込んでください」という形式なので、どうにも出来ないパターンが多いのも事実です。 Googleに依存しすぎないよう、バックアップをしっかり取ればOK

以上のように、Chromebookは安価で、無料で使える便利で素晴らしいGoogleのサービスを120%使いこなすためのノートPCですが、その分「Googleリスク」とも呼べる危険性を孕んでいます。

その事実をしっかり理解した上で、自分でバックアップを取るようにしたり、2重セキュリティ機構を利用したり、リスクを回避出来るように使えば、手頃な価格でフルスペックのモバイルノートが使えるChromebookは最高のノートPCになります。

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