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どこが違う?Chrome OSとmacOSの違いを徹底検証

見た目もスタイリッシュで、最近は比較・検討されることが多くなったChromebookとMac。今回は、その中身とも言える、Chromebook向けのChrome OSとApple製Macに搭載されるmacOSの違いをまとめました。

Chrome OSとmacOSの基本的な違い

まずは、Chrome OSとmacOSの基本的な違いを比較してみましょう。

- Chrome OS macOS
開発元 Google Apple
価格 - -
対応機種 Googleが認証した端末 Apple製品
OSアップデート期間 端末の発売から5〜8年 端末の発売から5〜8年
Linux環境 crostini Linux
(対応端末のみ)
OS標準(UNIX)
アプリストア Chromeウェブストア
Google Playストア
App Store

どちらも自社の認証した端末のみをサポートし、独自のアプリストアを持ち、5〜8年ほどのサポート期間がある、という意味では、見た目や機能こそ異なりますが、OSのスタイルとしては似ている部分があります。

macOSは、前身であるMac OS XからUNIXベースのシステムになっているため、Linuxに近い環境がOS標準で搭載されています。この点が、Macが開発者に好まれる理由でもあります。

アップデート・アプリ・セキュリティ・ドライバの違い

続いて、実際に使うにあたって重要になってくる、アップデート、アプリ、セキュリティ、拡張性の違いをみてみましょう。

アップデートの違い

OSのアップデートサイクルはChrome OSとmacOSで大きく異なります。

- Chrome OS macOS
OS フルアップデート 6週間 1年
セキュリティアップデート 随時 数ヶ月に一回

Chrome OSは、6週間ごとにOSのフルアップデートがリリースされます。OSのフルアップデートは新しい機能やバグ修正を含むもので、見た目や機能が大きく変化することが多いアップデートです。

macOSは基本的には毎年7月頃に新OSを発表し、9月頃にOSのフルアップデート(OSのバージョンアップデート)をリリースするサイクルになっています。

Chrome OSが細かいアップデートを順次リリースして細かく機能を追加するため、「使っているといつの間にか機能がどんどん追加される」というイメージです。

一方、macOSは年次のOSのバージョンアップデートでシステム内部を大きく変更することが多いので、バージョンが上がってOSがガラッと変わるイメージです。

セキュリティアップデートは、OSに問題がある部分を修正するアップデートで、Chrome OSは何か問題があればすぐにアップデートが入ります。macOSも基本的には同じですが、メジャーなセキュリティアップデートは数ヶ月に一回となっています。

アプリの違い

アプリの違いは、Chrome OSとmacOSの最大の違いとも言えます。

- Chrome OS macOS
macOSアプリ x
Linux CLIアプリ
(Linux crostini)

(UNIX)
Linux GUIアプリ
(Linux crostini)
x
iOSアプリ
macOS Big Sur以降
Androidアプリ x
Chromeアプリ/拡張機能
要Chromeブラウザ

Chrome OSがmacOSアプリ以外に対応している(Androidアプリ・Linuxアプリは対応機種のみ)のに対して、macOSはAndroidアプリとLinux GUIアプリ以外に対応しています。

早くからUNIXを採用して開発者に選ばれていたmacOSは、LinuxアプリがmacOSアプリとしてリリースされていることが多く、Linux CLIアプリについてはOSネイティブで動くmacOSに分がありますし、多くのLinux GUIアプリはmacOS版が用意されています。

また、macOSには「macOS専用アプリ」が多く存在していて、そこがmacOSの強みにもなっています。さらに、最新のmacOS「macOS Big Sur」ではiOSアプリとも統合されるため、アプリという観点ではmacOSに分があります。

特に、macOSアプリにはAndroidアプリやLinuxアプリでは代替できないケースもあります。移行する際は注意しましょう。

セキュリティの違い

PCを使う上でセキュリティは大事です。Chrome OSとmacOSのセキュリティ違いを見てみましょう。

- Chrome OS macOS
ウィルス対策ソフト x x
ファイアウォール x OS標準搭載
サードパーティアプリ x
VPN

macOSはWindowsと比べて狙ったウイルスが少ないとされていて、Macにウイルス対策ソフトを入れることはそこまで一般的ではありません。

Chrome OSは、

  • OSに影響があるアプリがインストールできない
  • ドライバがインストールできない
  • OSに関係する部分をユーザーは変更できない

という縛りがあるため、セキュリティソフトを入れなくてもセキュアであるのが特徴です。

最新のmacOSでは、Appleがアプリを検査した「App store」経由か、Appleの「公証」を受けたアプリしかインストールできないようになっているためセキュリティが非常に高くなっています。

また、ChromeアプリもAndroidアプリも、MacのApp storeアプリも、セキュリティの高いサンドボックスで実行している点は同じです。

その意味では、macOSもChrome OSも非常にセキュアです。

ドライバの違い

新しいパーツなどを追加したり接続する際はドライバのインストールが必要です。このドライバについても、Chrome OSとmacOSで異なります。

- Chrome OS macOS
OS標準ドライバ
サードパーティドライバ x

Chrome OSは基本的には全てOS標準ドライバを使用します。マウスやキーボード、外付けHDDなどはOS標準ドライバで問題なく動作します。この点はmacOS同様です。

一方、macOSの場合は数はWindowsほど多くありませんが、サードパーティドライバもインストール自体は可能なので、より自由にPCを拡張することが可能です。

対応クラウドの違い

Chrome OSもmacOSもOSレベルでクラウドに対応しています。

- Chrome OS macOS
OS標準 Google Drive iCloud
サードパーティクラウド
ブラウザからのアクセス

Chrome OSはGoogle製なのでGoogle Driveに、macOSはApple製なのでiCloudにOSレベルで統合しています。

サードパーティクラウドについては、どんなクラウドでもアプリベースで接続できるmacOSに対して、Chrome OSはOSベースで接続できるクラウドに制限があります。ただし、Chrome OSはAndroidアプリが利用できるので、Androidアプリでクラウドサービスを利用できる場合があります。

Androidのクラウドアプリは、macOSなどのデスクトップ向けアプリと違って、「クラウド上のデータを確認して、アップロード・ダウンロードするだけのもの」があるので、注意が必要です。

どちらもブラウザからのアクセスは可能なので、最悪ブラウザで管理すれば良いという意味では、あまり気にしないでも良い点かもしれません。


Chromebook向けのChrome OSとmacOSの違いをみてきました。

やはり大きな違いはアプリで、特にAppleが構築してきた「App Store」というエコシステムは、macOSの大きな強みです。

ChromebookかMacかを決める際は、デバイス自体の好みも大きいですが、やはり「アプリ選ぶ」のも大きなポイントになると言えるでしょう。

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