カテゴリー: Chromebookの選び方

Chromebookに乗り換える前にチェックしておきたいこと

これからChromebookに乗り換えを検討している方に向けて、Chromebookに乗り換えをする前にチェックしておきたいことを、良い面・悪い面、両方からまとめました。

Chromebookの良いところを知っておこう

OSのサポート期間が長く、頻繁にセキュリティアップデートもある

Chromebookは、サポート期間が発売開始から5,6年、長くて8年ほどあり、長く使えるPCです。また、定例のアップデートはほぼ毎月あり、都度セキュリティが強化されるので、安心して使えます。

アップデートによってはChrome OSの最新機能(仮想デスクトップやLinuxベータ)が使えるようになるので、使い勝手はどんどんよくなっていきます。

とは言え、Windowsがメインアップデートが5,6年、延長サポートが10年ほど、Macが概ね7,8年ほどのサポートとなっているので、ChromebookのサポートがWindowsやMacに比べて長いと言うことはありません。

Googleログインで一発同期、乗り換えも楽チン

一度ChromebookでGooglアカウトにログインすれば、Chromebookの設定がGoogleアカウントに同期されるため、Chromebookを乗り換えた際も「ログインするだけでほぼ前のChromebookの環境」がすぐに復元されます。

AndroidアプリやLinuxアプリは復元されませんが、それ以外の設定などはほとんど前のChromebookか自動で引き継がれるため、「一度Chromebookに乗り換えてしまえば、Chromebookを使い続ける限りは機種変更の際の環境構築はほぼない」と言っても良いでしょう。

Googleサービスとの親和性が高い

Googleが開発しているChrome OSなだけあって、Googleサービスとの親和性はWindowsやMac以上に抜群に高いです。親和性が高すぎて、どこまでがクラウドで行なっている作業で、どこまでがローカルなのかの線引きが意識しないとわからないレベルです。

その傾向は、AndroidアプリやLinuxアプリなどの「ブラウザ以外の機能」が追加された現在でもさらに進化していて、現在のChromebookは「クラウドもローカル作業もどちらもこなせるPC」になっていると言えるでしょう。

「ローカルにデータを保存しない」というセキュリティ

ハッキングやスパムなどの被害は、アカウント情報や大事なデータをPCローカルに保存しておくことが原因になることが多くですが、Chromebookの場合は、ログイン情報や書類データなどは基本的にはGoogleアカウントとGoogle Driveから開いて、リアルタイムに保存しているため、「ローカルに保存したデータが原因」でハッキングやスパムなどの被害に会うことが少なくなります。

ただし、いかにChromebookでも、スパムメールや詐欺サイトなどにアクセスした際の被害までは守れないため、自分自身でしっかりとセキュリティの意識を持っておくことも大事です。

Chromebookの悪いところも知っておこう

Chromebookは「万能PC」ではないことを覚悟しておく

これまでWindowsやMacを使っていた方からすると、Chromebookは決して万能なPCではありません。

かつてのように「Chromebookはブラウザしか使えない、オフラインでは何もできない」と言うこともありませんが、WindowsやMacだったらアプリをインストールして簡単にできていたことが、Chromebookではできない(もしくは快適ではない)と言うシーンは、比較的あると思っていた方が良いでしょう。

AndroidアプリやLinuxアプリはおまけ程度に考えておく

AndroidアプリやLinuxアプリはあくまでChromebookからすればおまけ程度のもので、AndroidアプリはAndroidスマートフォンと完全に同じように使えるわけではありませんし(Chromebookには対応していないというエラーが出ることもある)、Linuxアプリあくまでまだベータの機能で、GUIアプリの動作は重めです。

ブラウザだけでは厳しいけど、AndroidアプリとLinuxアプリで補完ができるからと思っていると、痛い目に会うことがあることを覚えておきましょう。

「安くて動作が軽い」は事実だけど価格以上のものは望まないこと

ChromebookがWindowsやMacの新品に比べて安いことも、Chrome OS自体が非常に軽量なOSであることも、どちらも事実です。しかし、だからと行って「同価格帯、同スペッククラスの他のPCよりもChromebookの方が処理能力が高いのか?」と聞かれると、必ずしもそうとは言えません。

いかにChrome OSが軽量になっていても、ブラウザやアプリの処理速度が劇的にアップすることありません。そこは、Windows PCやMacと同じように、Chromebookも「搭載しているCPUとメモリに依存」します。

全く同じスペックだったら、Windows PCよりもChromebookの方が「PC全体の動作が軽い」ことはあまりますが、「処理速度に差はない」と思っておきましょう。

毎月アップデートはあっても、最新機能が使えるとは限らない

Chrome OSのアップデートはほぼ毎月配信されますが、全てのChromebookに同じOSがアップデートされるわけではありません。Chromebookの機種ごとにアップデート内容が異なります。ここが、アップデートをすれば全てのPCに同じ機能が提供される、WindowsやMacと大きく違うところです。

例えば、アップデート保証期間内のChromebook Pixel 2015には2020年初頭まではLinuxベータが搭載されていませんでした。

Chromebookのシステムに影響のない機能は、ほとんどのChromebookに同じように機能が追加されますが、「サポート期間内でも、最新のChromebookと全く同じように使えるとは限らない」と言うことは覚えておきましょう。


Chromebookに乗り換える前にチェックしておきたいことを見てきました。

パソコンはChromebookが初めてと言う方には問題はありませんが、これまでWindowsやMacを使っていた方からすると、「様々な違い」があるChromebook。乗り換え前にしっかりと違いを理解しておきましょう。

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