世の中の90%以上のChromebookはGoogle製じゃない
通販サイトなどでは、「Google Chromebook」という名称でChromebookが販売されていることがよくあります。この表記を見ると、「Googleが作ったChromebookなんだ」と思いがちですが、世の中の90%以上のChromebookはGoogle製ではなく、PCメーカーがGoogleの認定を受けてChromebookを製造・販売しているに過ぎません。
Google製のChromebookは5機種しかない
日本では発売されていないため知らない方も多いかもしれませんが、実はGoogleが製造・販売しているChromebookは2021年1月現在までで、合計5機種しかありません。
- Google Chromebook Pixel(2013)
- Google Chromebook Pixel(2015)
- Google Pixelbook
- Google Pixel Slate
- Google Pixelbook Go
これらはGoogleが製造・販売しているモデルですので「Google Chromebook」と言えます。
Chromebookとは何か?
ここもあまり知られていませんが、Chromebookとは、
- Chrome OSを搭載している
- GoogleのChromeデバイスの認証を受けている
という2点を満たしたノートがPCのことです。この条件を満たすとメーカーはChromebookと名乗って販売することが出来ます。
Chromebookという名称自体はGoogle LLCの商標なので、他のメーカーはGoogleの許可なく自社製品に名前を使うことができないようになっているのです。
Google製じゃないのに「Google Chromebook」と名乗っているのは?
では、Google製のChromebookではないのに、通販サイトなどでメーカー製ChromebookにGoogleとつけているのはなぜか?というと、おそらく検索エンジンや通販サイト内での、検索キーワードで引っかかりやすくするのを狙っているか、掲載者がChromebookについての理解が浅いかのどちらかでしょう。
メーカーのChromebookのページを確認するとわかりますが、メーカー製Chromebookの正式名称は「メーカー名 Chromebook 型番」となっています。そこにGoogleという単語はついていないはずです。
Google以外のメーカー製ChromebookにGoogleとつけるのは、WindowsノートPCで言ったら、「Microsoft SONY VAIO Pro 13」と同じ、摩訶不思議な名称なのです。
Google製Chromebookとメーカー製Chromebookの見分け方
ここは簡単で、Google以外のChromebookには天板など本体どこかに必ずメーカーロゴが入ります。
一方で、Chromebookの商標元であるGoogle製のGoogleのロゴが入っている(Pixelbook、Pixel Slate)か、メーカー名が一切記載されていません(Chromebook Pixel)。
ですので、そのChromebookがGoogle製かどうかを知りたい時は、ロゴの有無を確認しましょう。
Google ChromebookとメーカーChromebookとの相違点と見分け方を見てきました。
初めてChromebookの購入を検討されているような方は意外と混同しがちなポイントなので、Chromebookを探す際は「メーカーロゴ」に注目して選ぶようにしてみてください。