最新のChromebookの傾向は?
現在のメインストリームは「2 in 1」
2020年のChromebookの新モデルを見てみても、Chromebookを製造するメーカーが注力しているのは「2 in 1」だということがわかります。
日本での定番のChromebookメーカーは、
- ASUS
- hp
- Lenovo
- Dell
あたりになりますが、Dellを除いたメーカーは全て2 in 1モデルをリリースしていますし、スペックが高めの7万円クラスのプレミアムモデルは大体が2 in 1タイプです。
また、日本未発売のGoogleのPixelbook Goを除けば、Core iシリーズを搭載したハイエンドChromebookを選ぶとなると、ほぼ自動的に2 in 1モデルを選ぶことになるでしょう。
その意味では、いまは2 in 1 Chromebookを選ぶのが一番ハズレが少ないとも言えるかもしれません。
- 価格
- ¥43,773〜
- 定価
- ¥74,800〜
- Core iシリーズを搭載した高めのスペックが魅力的
- Core i5、メモリ8GBなど高性能なモデルもラインアップ
メーカー | ASUS |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core m3 / Core i5 |
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | eMMC 32GB / eMMC 64GB |
ディスプレイ | 14.0インチ/フルHD/TFT/タッチディスプレイ |
- 価格
- ¥82,280〜
- 定価
- ¥82,280〜
- Core i・Uシリーズを搭載した標準的なハイスペックノートPC
- メモリ8GB、ストレージ64GBと、ベーススペックが高い
- 日本語キーボード、英字キーボードを両方ラインアップ
メーカー | hp |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3 / Core i5 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | eMMC 64GB |
ディスプレイ | 14.0インチ/フルHD/IPS/タッチディスプレイ |
ノートタイプは廉価版が多め
2 in 1ではない、通常のノートPCタイプのChromebookは、3万円程度で手に入る廉価版Chromebookのラインアップが多い傾向にあります。
安いPCが欲しいというのであれば、ノートPCタイプのChromebookが良いでしょう。そもそもChrome OSはノートPCを想定したOSとしてスタートしているので、使い勝手も良いです。
安価ということもあって、小学校などで採用されるのはノートPCモデルが多くなっています。
- 価格
- ¥29,800
- 定価
- ¥42,800
- Celeron CPUに4GBメモリと、Chromebookではミドルエンドスペック
- USB type Cやmicro SDスロットなど拡張性が高い
メーカー | ASUS |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Celeron N3350 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 32GB |
ディスプレイ | 14.0インチ/フルHD/TFT/タッチディスプレイ |
タブレットタイプはGoogleが公式に撤退
かつてはほとんどなかったタブレットタイプのChromebook(Chrome OSタブレット)ですが、最近ではLenovo IdeaPad Duet Chromebookが大人気になるなど、一定の支持があるタイプです。
Androidタブレットが下火である以上、Androidアプリも使えるタブレットタイプのChromebookは地味に存在価値が高い端末です。
一方で、搭載CPUがモバイル向けで非力だったり、Chrome OSを開発するGoogleが公式にChrome OS搭載タブレットの開発から撤退していたりと、今後GoogleがChrome OSをどの程度タブレットタイプに最適化してくれるかは未知数です。
2 in 1タイプがメインストリームである以上、タッチ操作を快適にする方向には進むかと思いますが、AppleのiPad OSやAndroidのような「タブレットに最適化されたOS」として進化していく可能性は少なそうです。
Lenovo IdeaPad Duet Chromebook CT-X636
- 価格
- ¥39,336
- 定価
- ¥44,880
- SurfaceスタイルのChromebook
- メモリやストレージは標準的だがCPUの性能が低い
- 520gと軽量ボディ
メーカー | Lenovo |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | MediaTek Helio P60T |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 128GB |
ディスプレイ | 10.1インチ/WUXGA/IPS/タッチディスプレイ |
Acer Chromebook Tab 10 D651N-F14M
- 価格
- ¥42,800
- 定価
- ¥-
- iPadクラスのChromebookタブレット
- メモリやストレージは標準的だがCPUの性能が低い
- 520gと軽量ボディ
メーカー | Acer |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | Rockchip OP1 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 32GB |
ディスプレイ | 9.7インチ/1536×2048ピクセル/IPS/タッチディスプレイ |
それぞれのタイプのメリット・デメリット
それぞれのタイプのメリット・デメリットを見てみましょう。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
2 in 1 | ノートPCとしてもタブレットとしても使える 性能な高いモデルが多い |
タブレットとして使うには重い OSはタブレット用途としては最適化しきれていない |
ノート | 価格が安いモデルが多い ディスプレイのサイズ展開が広い Chrome OSが最適化されている |
ハイスペックなモデルが少ない タッチ操作がしずらい |
タブレット | キーボードと組み合わせればノートPCにもなる Androidタブレット的に使える 比較的安価 |
Googleが撤退するなど今後の発展が未知数 種類が少ない スペックが低い |
それぞれメリット・デメリットがありますが、こうして見てみると2020年現在に最適化されたChromebookは2 in 1となるのかもしれません。
用途に合わせたChromebookを選ぼう
Chromebookはツールですので、使い方の用途に合わせたものを選ぶのがベストです。
オンでもオフでもメインで使いたいなら、2 in 1モデルが最適ですし、オフの時にネットや動画見るくらいなら性能が低くてもタブレットタイプが使いやすいでしょう。子供用のパソコンとして選ぶなら、ちょっとしたことで画面がすぐに割れてしまうようなタブレットタイプや2 in 1タイプよりも、比較的本体が頑丈なノート型のが安心です。
使い方は人それぞれなので、それぞれのタイプのメリット・デメリットを比べてみて、自分にあったChromebookを選ぶようにしましょう。
どのタイプを選ぶにしてもスペックには気をつけよう
ただし、Chromebookを選ぶ際はスペックには気をつけましょう。
Chrome OSがいくら軽いOSとはいえ、CPUがモバイル向けでメモリが2GBのモデルなどは、今後のアップデート次第では2、3年でスペック不足になる可能性もあります。
せっかくChrome OSは長い間アップデートをサポートしてくれるのですから、長く使えるモデルを選ぶようにしましょう。