高性能なChromebookをリリースしているメーカーから選ぼう
Chromebookは比較的廉価なモデルが多いため、エントリースペックのことが多いですが、中にはミドルエンドCPUを搭載しているモデルもあります。
Chromebookベンチマークランキングを見てもわかりますが、ベンチマークランキング上位のChromebookは、
- ASUS
- HP
- Acer
の4社です。
ハイスペックCPU搭載など挑戦的なASUS
ChromebookとしてはレアなUシリーズのCore i7CPUを搭載したChromebookをリリースするなど、挑戦的なChromebookを多くラインアップするASUS。
コスパが高いモデルが多く、作りも比較的しっかりしているので、日本では1、2番を争う人気のChromebookメーカーです。
- 価格
- ¥114,800〜
- 定価
- ¥114,800〜
ここがポイント!
2020年現在、もっとも処理性能があるChromebook。ノートPC向けのIntel Core i7 CPUを搭載し、「Chromebook = 処理性能が低い」という概念を覆しました。
- Chromebook史上最高スペックを誇る端末
- 最上位機種はIntel Core i7-10510Uを搭載
メーカー | ASUS |
---|---|
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3 10110U / Intel Core i5 10210U / Intel Core i7 10510U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD 128GB / 256GB / 512GB |
ディスプレイ | 14.0インチ/フルHD/TFT/タッチディスプレイ |
ハイエンドでコスパも良いHPのChromebook
中でも、HPは最近のモデルではCPUにWindowsノートPCのミドルグレードに搭載されるCore i5のUシリーズを搭載することが多く、スペックから選ぶならHPで選ぶのが一番近道です。
- 価格
- ¥82,280〜
- 定価
- ¥82,280〜
ここがポイント!
日本で買えるChromebookの中では、定番中の定番とも言えるのがhpのx360シリーズ。Core i・Uシリーズと8GBメモリで安定的な動作を実現しています。
- Core i・Uシリーズを搭載した標準的なハイスペックノートPC
- メモリ8GB、ストレージ64GBと、ベーススペックが高い
- 日本語キーボード、英字キーボードを両方ラインアップ
メーカー | hp |
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OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3 / Core i5 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | eMMC 64GB |
ディスプレイ | 14.0インチ/フルHD/IPS/タッチディスプレイ |
幅広いラインアップで選びやすいのがAcer
Acerは、ローエンドからハイエンドまで幅広いChromebookを手がけているので、選べるモデルは豊富なのが魅力です。
- 価格
- ¥-
- 定価
- ¥-
ここがポイント!
初期の頃からChromebookを手がけるAcer。省電力でありながら高い処理性能を誇る、AMDのRyzenシリーズのChromebook向けCPUを初搭載。Intel Core i5のUシリーズに匹敵する処理性能ながら、低価格のコスパの良さが特徴です。
- Chromebook向けRyzen 3000シリーズCPUを搭載
- 同等グレードのIntel CPUモデルよりも価格が安い
メーカー | Acer |
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OS | Chrome OS |
CPU | AMD Ryzen 5 3500C / AMD Ryzen 7 3700C |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD 256GB |
ディスプレイ | 14インチ/フルHD/IPS/タッチディスプレイ |
メモリ・内蔵ストレージが多いのが魅力的なGoogleのPixelbook
GoogleのChromebook・Pixelbookシリーズは、CPUはモバイル向けのグレードを搭載することが多いですが、メモリ16GB、内蔵ストレージ512GBという大容量モデルをラインアップするのが特徴です。開発用などで大容量メモリが欲しい方はほぼ一択でしょう。
ただし、GoogleはPixelbookをリリースするスパンが2〜3年ごととなるので、「出た当時はハイスペックでも、数年でミドルスペック」に落ちてしまうことがあるので注意しましょう。
- 価格
- ¥-
- 定価
- ¥-
ここがポイント!
Google製のChromebook。デザインの良さだけでなく、省電力版のYシリーズながらCore i5 CPUを搭載。2017年の発表時にはハイスペックな部類でしたが、2021年現在ではミドルスペッククラスになっています。
- 2 in 1スタイルのGoogle製Chromebook
- 最大メモリ16GB、ストレージ512GBとハイスペック
- Core i7/16GB/512GBモデルでは高速なNVMeストレージを採用
メーカー | Googe |
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OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i5 / Core i7 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 128GB/eMMC 256GB/NVMe 512GB |
ディスプレイ | 12.3インチ/2,400 × 1,600ピクセル/タッチディスプレイ |
欲しいCPUグレードを搭載したChromebookがあるかチェックしよう
高性能なChromebookを選ぶと行っても、WindowsのゲーミングノートPCのようなスペックのChromebookは残念ながらラインアップされていません。
ですので、自分が欲しい処理能力がChromebookのラインアップにあるのか(欲しいグレードのCPUが搭載されているのか)をあらかじめチェックしましょう。
Chrombookでは、比較的処理能力が高いCPUでは「Core i Uシリーズ」「Core i Yシリーズ」あたりが採用されていますが、WindowsやMacbookでは「Core i HKシリーズ」や、モデルによってはデスクトップ向けの「Core i Kシリーズ」を搭載するモデルまであるので、そこまで処理能力が欲しいのであれば、素直にWindowsやMacbookを選んだ方が良いでしょう。
そもそもChromebookにハイスペックは必要?
Chromebookで行う作業がブラウザがメインであれば、Core i3でも十分すぎるスペックと言えるでしょう。ブログ用途ならCeleronでも十分です。
一方で、Chromebookで開発したりプログラミングの勉強をする際には、複数のLinuxアプリを同時に使用することになるので、ある程度の処理能力がないと動作が重くなってしまいます。ChromebookのLinuxアプリは仮想環境で実行されているので、ネイティブ環境よりも遅くなってしまいます。そうすると、どうしても本体の処理能力のボトムアップが必要になってきます。
Linux環境で複数のLinux GUIアプリを使ったり、プログラムでバッチ処理を行ったりする場合は、コア数の多い、4コア以上のモデルもあるCore i5以上、できればCore i7のChromebookだと快適性が高まります。
ただし、ChromebookでもCore i5以上のモデルを搭載する場合はどうしても本体価格が高くなります。特にCore i7モデルの場合はWindowsやMacと値段があまり変わらないことも多いので、高性能なChromebookを選ぶ際は、同等スペックのWindowsやMacbookも同時に比較した方が良いでしょう。
高性能なChromebookを選ぶ方法を見てきました。
軽量なOSを搭載していることもあって、高い処理能力があまり求められないChromebookですが、最近ではChromebook向けのRyzen CPUが発表されるなど、環境は変わりつつあります。
新モデルも続々発売されていますので、最新モデルの情報をチェックするようにしてみてください。