普段用途よりも”ちょっと高めのスペック”を選ぼう
プログラミング学習用にChromebookを使うのであれば、Linux環境は必須です。Linux crotiniをインストールして常時使うとなると、Chromebookに常時負荷がかかるので、なるべく普段使い用途の入門モデルは避けましょう。
本格的なプログラミングする開発機とは違って、高負荷が続くことはあまり多くないので、プログラミング学習用途であればミドルスペックのChromebookで十分です。
CPUはCoreシリーズ、メモリは8GB
ミドルスペックのChromebookと言っても、価値判断はそれぞれ異なります。
本記事でいうミドルスペックなChromebookは、
- CPUはCore i3・m3シリーズ
- メモリは8GB
とします。
本体動作が軽いChromebookでは、CeleronやPentium CPUを搭載することが多いですが、Linux環境を使うのであれば、CPUはCore i3シリーズを選びたいところです。ただ、ここは理想なので、予算がないのであれば、CeleronやPentiumでも構いません。
ただメモリに関しては8GBのモデルを選びましょう。プログラミング学習中は、バックグランドでLinux環境を立ち上げたり、わからない部分を調べるために、ブラウザのタブをたくさん開いたままにするシーンも多く、メモリをかなり消費するにで、メモリ8GBは必須です。
ディスプレイサイズはFHD・14インチ以上がオススメ
プログラムを学習するとなると、プログラムを書くエディタと、学習サイトや言語やフレームワークのドキュメントページを同時に開いてプログラミングをする方が効率的です。
そうなると、画面解像度はブラウザ画面を横に二つ並べられるフルHDサイズ以上は欲しいところ。フルHD液晶は画面サイズが小さくなると文字が読みづらくなるので、タイピングミスや文字の読み間違いを減らす意味でも、14インチ以上の液晶を搭載するChromebookを選びましょう。
また、プログラミングは長時間ディスプレイを見ることになるので、非光沢液晶の方が目の疲れが少なくなります。
キーボードには拘ろう
普段使いのPCと違って、プログラミングではほとんどの時間をキーボードのタイピングに使います。キーワードの打ちやすさは、そのままタイピング速度やミスタイプの減少に繋がります。
タイピングしやすいキーボードを選ぶポイントは、
- 一つのキーのサイズ(ミスタイプを減らす)
- キーを押した時の沈み方(ミスタイプを減らす)
- キーの重さ(タイピング疲れを減らす)
- 慣れたレイアウト(ミスタイプを減らす)
の4つです。どれが良いかは個人の好みなので、実際に店頭などで触ってみて、好みの感触を見つけてください。
もし、近くにChromebookの取り扱い店舗がない場合は、同じシリーズのWindows版を探してみると良いでしょう。多くのChromebookはChromebook専売モデルではなく、同じメーカーから同じ筐体のWindowsマシンがあります。
プログラミング学習用にはあまり向かないChromebook
タブレットタイプ
タブレットタイプのChromebookは、持ち運びに便利でカフェなどで気軽にプログラミング学習ができるメリットがありますが、画面サイズが小さく、キーボードを使うときの角度が自由に決められないこともあるので、プロラミング学習用途にはあまり向いていません。
タブレットとしても使いたいのであれば、2 in 1 タイプのChromebookを選びましょう。
CPUがスマホ向け
Chromebookは多くのモデルがCPUにCeleronかPentiumなどIntel製CPUを搭載していますが、中にはCPUがスマホ向けのものがあります。
こうしたモデルはスペックが低いだけでなく、Linux crostiniに対応していない可能性があるので、気をつけましょう。
Linux crostini非対応Chromebook
プログラミングは、書くだけでなく、書いたコードを実行して、検証して、付け足しての繰り返し作業です。その際に、毎回リモートサーバーに接続していると手間なので、できればローカルサーバーを立てた方が効率的です。
Chromebookで開発するにもプログラミングの勉強をするにも、ローカルサーバがあると何かと便利です。今回は、Chromebookでローカルサーバーを立てる方法をまとめました。専門知識が不要な方法から、高度な設定が出来る専門的なサーバーまで広くピックアップしています。
Chromebookでローカルサーバーを立てるのであれば、Linux環境があった方が色々と便利です。Linux環境対応のChromebookは下記のページに記載があるので、購入前に必ずチェックしましょう。
Chrome OS Systems Supporting Linux (Beta)
ChromebookはWindowsよりもプログラミング学習がしやすいのか?
Windowsを使っている方からすると、プログラミング学習用にChromebookを選ぶか、Windowsを選ぶかは悩みどころかと思います。
どちらも様々なプログラミングエディタが使えて、Linux環境があるので、基本的にはどちらを選んでも問題ありません。
プログラミング自体は、PCにそこまでで高いスペックを求めるものではありませんが、どうしても調べ物などでマシンに負荷はかかるので、同等スペックならば、OSとして動作が軽快なChromebookの方が快適かもしれません。
プログラミング学習用のChromebookの選び方をみてきました。
普段使いであれば、そこまでスペックなどに拘らずに好きなモデルを選べば、基本的に快適に使えるChromebookですが、プログラミング学習となると、ある程度専門的な使い方になるので、プログラミング学習に最適なChromebookを選ぶようにしてください。