AppImageとは何か?
PCにアプリをインストールする時には、Windowsなら.extファイルでインストールをしますが、Linuxの場合は、ディストリビューションによってインストール方法が異なります。UbuntuなどのDebian系なら.deb、CentOSなら.rpmという具合です。
このインストール方式の違いを乗り換えて、どのディストリビューションでもインストール出来るようにしようというのがAppImageです。
ChromebookでAppImage方式のアプリを使う方法
ChromebookのLinux環境であるcrostiniはDebainなので.debファイルが提供されている場合は、そのままChrome OSnファイルアプリからインストールができますが、AppImageはChrome OSからLinuxのインストーラーとして認識されないので、そのままでは何もできません。
Linux環境にAppImageファイルを移動する
まずは、ダウンロードしたAppImage方式のアプリをLinuxフォルダに移動させます。Chrome OSのファイルアプリから移動が可能です。
AppImageファイルに実行権限を与える
続いて、AppImageファイルに実行権限を与えます。UbuntuなどのLinux OSであれば右クリックのメニューから付与が可能ですが、Chrome OSのファイルアプリはその機能がないので、コマンドラインから実行します。
chmod a+x ファイル名.AppImage
コマンドラインからAppImageファイルに実行する
あとは、コマンドラインからAppImageファイルを実行するだけです。
./ファイル名.AppImage
これでペンギンのマークでアプリが起動するはずです。
通常のデスクトップLinuxディストリビューションでは、「このアプリをOSメニューと統合するか?」というダイアログが表示されますが、ChromebookのLinux crostiniでは表示されません。
また、アプリによっては、ペンギンマークではなく、Chrome OSに統合される形できちんとインストールされるものもあるようですが、基本的にはコマンドラインから起動することになりそうです。
ChromebookのLinux(crostini)でAppImagesフォーマットのアプリを使う方法を見てきました。
最近になってクロスプラットフォームのアプリなどは、AppImage方式をよく見かけるようになりましたが、Chrome OSでは実行はできるけど、Chrome OSとの統合の面では対応されていない部分があります。
今後のChrome OSのアップデートに期待しましょう。