Chromebookで使える音楽プレイヤー
Chromebook標準プレイヤー
MP3などの大抵の音楽ファイルの再生は、Chromebookに標準インストールされている「Audio Player」というアプリで可能で、デフォルトではAudio Playerで再生する設定になっています。
Audio PlayerはMP3だけでなくwav、AIFF、ハイレゾflacなど対応ファイルも多く、再生するだけなら良いのですが、プレイリストの作成やイコライザーなどの細かい調整はできないので、あくまで音楽ファイルのプレビュー用途といったイメージです。
サブスクサービスも使える!Androidアプリの音楽プレイヤー
Androidアプリであれば、音楽プレイヤーアプリがたくさんあるため、再生専用という意味ではChromebookで使うならAndroidアプリがベストです。Powerampなどの人気のアプリもありますし、、Google Play Music(Youtube Music)やAmazon Musicなどの定額サービス向けの音楽サービスも利用できます。
定額音楽サービスの再生プレイヤーは、ローカルファイルの再生にも対応しているものが多いので、そちらも定額サービスと併用して利用するのも良いでしょう。
ChromebookではiTunesは使えない
Appleの音楽管理アプリ・iTunesは、macOSかWindows対応になるので、ChromebookではiTunesが使えません。
iTunesと同等の機能を持つアプリはChromeアプリやAndroidアプリにはないので、Linuxアプリを利用することになります。
ただし、AppleのiPhoneやiPadを管理する機能を持つアプリは、Chromebookではありません。
Linuxのアプリにも様々な音楽プレイヤーがある
Linux環境が利用可能なChromebookであれば、Linuxアプリの音楽プレイヤーも選択肢に入ります。Androidアプリは「スマホライクなUIがちょっと。。。」という方は、Linuxアプリを試してみてください。
Linux向け音楽プレイヤーでは、LollypopやMelodyなどがあります。
どちらもiTunesライクなインターフェイスなので、使い勝手は良いです。
Chromebookで音楽ファイルを管理する
Chromebookで音楽を聴くとなると、悩みどころは音楽ファイルを管理・保存してライブラリとする方法です。
LinuxのアプリならCDからの取り込みも可能
Linuxアプリであれば、「Asunder」などの音楽取り込みアプリが使えます。CDDB経由で曲情報も取得してくれるので、CDからの音楽の取り込みがChromebookでも可能になります。
sudo apt install asunder
これらのアプリは、「取り込み専門」でライブラリ機能はないので、ライブラリ機能はAndroidアプリか別のLinuxアプリに任せるのが良いでしょう。
また、LinuxでCD取り込みアプリを使い際は、Linux環境にChromebookでSDカードなどの音楽ファイルを保存しているフォルダをマウントさせると便利です。これをしないと、毎回「Linuxファイル」から音楽ファイルをコピーすることになるので、マウントしておきましょう。
Linux環境へのフォルダのマウントは、Chrome OSの設定 > Linux(ベータ)から設定が可能です。
保存場所はSDカードかUSBメモリがオススメ
Chromebookの内蔵ストレージは、32〜64GBのモデルが多いため、内蔵ストレージに音楽ファイルを大量に保存すると内蔵ストレージを圧迫してChromebookの動作が重くなることがあります。
音楽ファイルの再生自体は重い処理ではないのに、Chromebookが重くなっては快適性が失われてしまいますので、音楽ファイルはなるべくSDカードかUSBメモリに保存するようにしましょう。
内蔵ストレージの容量が少ないモデルが多いChromebookで、容量不足を解消する方法をまとめました。ストレージを増やす方法から、不要なデータを掃除したり管理する方法まで、これだけ読めばChromebookの容量不足はほぼ解決です!
Androidアプリをメインの再生プレイヤーにするならAndroidアプリからも参照が楽なSDカードがオススメです。SDカードに保存した音楽ファイルの管理は、Chrome OSのファイルアプリから出来るのでかなりシームレスに使えます。
SanDisk microSD Ultra 128GB UHS-I Class10
- 価格
- ¥1,986
- 定価
- ¥-
ここがポイント!
スマホと共有して使うなら「挿すだけ」で使えるmicro SDが便利。音楽ファイルは読み込み速度が速くなくても問題ないので、コスパも非常に高くなります。
- UHS-I Class10で読み込み最大100MB/s
- SD変換アダプタが付属
メーカー | Sundisk |
---|---|
容量 | 128GB |
読み込み最大 | 100MB/s |
読み込み最大 | 非公開 |
音楽ライブラリが大容量ならば、読み込み速度が高速なUSBメモリの方がオススメ。WindowsやmacOSからも確実に読み取れる汎用性の高さもメリットです。
Samsung Fit Plus 128GB MUF-128AB/EC
- 価格
- ¥3,313
- 定価
- ¥-
ここがポイント!
Chromebookに挿しっぱなしにするのであれば、超小型USBメモリが便利。Chromebook本体から少しだけしか出っぱらないので、邪魔にならず、比較的大容量のストレージを追加できます。
- 小型でPCにつけっぱなしでも邪魔にならない
- 読出し最大300MB/s
- 安心の5年保証
メーカー | Samsung |
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メモリ容量 | 128GB |
リード速度 | 最大300MB/s |
メーカー保証 | 5年 |
なお、AndroidアプリでCDを取り込むには専用のドライブが必要なので、あまり現実的ではありません。
クラウド上で音楽ファイルを管理する際は計画的に
Chromebookは、Googleドライブなどのクラウドを活用するコンセプトのノートPCですので、音楽ファイルの管理も積極的にクラウドを使いたいところですが、クラウド上で音楽ファイルを管理するのにはデメリットもあります。
- ネットが繋がらないと再生できない
- 再生するたびに通信が必要(モバイル環境では要注意)
- ストレージの追加容量が必要だと費用がかかる
スマホでテザリングが出来る現在では、ネット環境に関してはそこまで大きなデメリットではないかもしれませんが、クラウドストレージの追加容量については「使っている限り永遠に課金される」ことになるので要注意です。
特に、Chromebookは新品で購入するとGoogleドライブの追加容量が無料でもらえるため、軽い気持ちで音楽ライブラリをGoogleドライブ移行してしまうと、無料期間が終わった後に全部のファイルをダウンロードして再構築する手間が発生します。
iPhoneやAndroidアプリの音楽ファイルはどうやって管理する?
音楽ライブラリをChromebook上に構築するとなると、普段使いのスマホなどとの同期をどうするかが課題になります。
AndroidデバイスはUSBでマウント可能
Chrome OSからはAndroidデバイスのストレージをマウントすることが可能なので、Androidスマホなどの音楽ファイルはChromebookから管理が可能です。
そもそもAndroid OSは、内部ストレージをPCなどにメディアデバイスとしてマウントさせる機能があるので、この辺りの操作性はWindowsと同じです。
iPhoneなどのiOSデバイスとはクラウド経由しかない
一方で問題なのが日本でもっともシェアがあるiPhone。iPhoneは内部ファイルの管理を「設定したiTunesと1:1で厳密に管理する」という方針なので、気軽にiPhone内部のファイルを外部から操作できない設計になっています。
ですので、iPhoneのファイルはChromebookからは操作ができないので、Chromebookで管理している音楽ファイルをiPhoneで使うにはクラウド経由でファイルを共有するしかありません。
Chromebookで音楽ファイルを再生・管理してライブラリを構築する方法を見てきました。
WindowsやmacOSのように「アプリを入れれば完了」という手軽さはありませんが、Chromebookでも音楽ライブラリを構築することができます。
手間はありますが、一度環境構築してしまえば管理自体は簡単なので、ぜひ試してみてください。