カテゴリー: 使い方・コツ

Chromebookが重いのはメモリ不足?メモリ使用量の確認の仕方

Chromebookに限らず、パソコンはメモリが不足すると動作が重くなります。今回は、Chromebookでのメモリ使用量の確認の仕方と、不足時の対処方法をまとめました。

Chromebookの搭載メモリは様々

Chromebookには入門機からハイエンドまで様々なモデルがあります。

入門機ではメモリ搭載容量は1GBというものもありますし、Pixelbookなどの上位機種ではメモリ16GBというモデルもあります。

Chrome OSは不要なアプリをバックグランドで起動しないことで高速動作を実現しているので、初期段階ではメモリはそこまで使用しません。ただ、ブラウザのタブをたくさん開いたり、Androidアプリを開いたりすると、メモリをどんどん使用してスワップし、動作が重くなることがあります。

不足してる?Chromebookでのメモリ使用量の確認方法

Chromebookでのメモリ使用量の確認方法は2つあります。

  • タスクマネージャー(検索 + ESC)でプロセスごとのメモリ使用量を確認する
  • crosh(ctrl + alt + t)でfreeコマンドを打つ

タスクマネージャーはどのプロセスがメモリを消費しているのを知るのに最適ですが、合計使用量や最大メモリに対してどれくらい使用しているかはわかりづらい難点があります。

一方、croshのfreeコマンドは全体の使用量や空きメモリを確認するのに最適です。

croshでの確認方法は簡単で、ctrl + alt + tとコマンドを打ったら「free」と打ってエンターで下記のような数字が出てきます。

crosh> free
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       16336368     3065276      406104    11517364    12864988     1231152
Swap:      23930224     1591308    22338916

上記の場合、

  • 最大物理メモリは16GB(Memのtotal)
  • そのうち使用済みは3GB(Memのused)
  • 使用可能メモリは12GB(Memのavailable)
  • swapは最大24GBで1.5GB使用中(Swapのtotalとused)

という感じで読みます。単位はKBです。

メモリが不足していたら?

もしfreeコマンドでメモリの容量が不足していて、swapの空き容量が少なくなっていたら、Chromebookは重くなっているかもしれません。

その場合、タスクマネージャーでメモリ使用量の多いプロセスをクリックして「プロセスを終了」ボタンを押して終了させましょう。ちなみに、タスクマネージャーのメモリ使用量の表示はKB単位なので、MB単位で考えるには1/1000で考えればOKです。

Chromebookのタスクマネージャー

上記の写真の例だと、ブラウザが362MB、GPUプロセスが246MBメモリを使用しています。もし、お使いのChromebookの搭載メモリが1GBしかないモデルならば、この状態でも結構重たくなっているかもしれません。

プロセスを終了しても動作が重いのであれば再起動をすれば大抵のケースでは軽くなります。

もし、再起動をしても重いのであれば、そもそもChromebookのスペック(CPUやメモリ)に原因がある可能性があるので、買い替えを検討したほうが良いかもしれません。

Chromebookに必要なメモリはどれくらい?

今回計測したケースでは3GBほどメモリを消費していました。このChromebookはメモリが16GBモデルなのでかなり余裕がありますが、4GBモデルだと結構ギリギリになってくるでしょう。

タブをたくさん開いて作業をするような場合は、ここからさらに3、4GBくらいはメモリの消費が増えるので、4GBモデルだとメモリが足らずに速度の遅いスワップを使うようになるので、動作が遅くなる可能性があります。

ブラウジングをする程度のライトユースであれば4GBメモリのChromebookでも問題ありませんが、メインマシンとして使うなら8GBは欲しいところです。

Chromebookが軽量なChrome OSを搭載していると言っても、OSレベルでのメモリの消費はWindowsやmacOSより少なくなってもせいぜい1GB程度で、ブラウザが消費するメモリはWindowsやmacOSと同じです。その意味では、WindowsやmacOSで使っているパソコンの搭載メモリと同じくらいはメモリを搭載しているChromebookを選ぶのが良いでしょう。

おまけ:crostiniターミナルのfreeコマンドは合ってない

Linuxに詳しい方なら、crostiniをインストールして、ターミナルでfreeコマンドを打ったことがあるかもしれません。ただし、この数字は正しくありません。

試しにcrostini ターミナルでfreeと打つと、

free                                                                                                                                                                                            Fri 26 Jun 2020 11:23:23 AM UTC
             total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       14934436        8084    14900744           0       25608    14926352
Swap:             0           0           0

と出てきます。先程のcroshとかなり差がありますね。

実際、crostiniでいくらアプリを立ち上げても、dockerコンテナを起動しても数字が変わらないので、この数字は仮のものでLinux環境の起動後からアップデートされないのかもしれません。

Chromebookでのメモリ使用量やメモリ不足を確認するなら、croshターミナルでfreeコマンドを打ったほうが良いでしょう。

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