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Chromebookの容量不足を解消する方法

内蔵ストレージの容量が少ないモデルが多いChromebookで、容量不足を解消する方法をまとめました。ストレージを増やす方法から、不要なデータを掃除したり管理する方法まで、これだけ読めばChromebookの容量不足はほぼ解決です!

Chromebookのストレージはなぜ少ないものが多い?

Chromebookは「データはクラウドに保存し、Chromebookのストレージに保存するのは一時データだけ」というコンセプトなため、ストレージは少なめで、性能が低いものを搭載しているケースがほとんどです。内蔵ストレージを大きくすると、Chromebook本体の値段に直接返ってくるので、善し悪しとも言えます。

ただ、以前のChromebookは、内蔵ストレージが16GBモデルが主流でしたが、2020年現在は32GBか64GBが主流となっており、ストレージ価格の低下によって少しずつですが内蔵ストレージは拡大する傾向あります。しかし、256GB SSDクラスを標準搭載するWindowsやMacと比べるとどうしても容量が少ないと言わざるを得ません。

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ここがポイント!

日本で定番人気のASUS の 2 in 1 Chromebook「ASUS Chromebook Flip C434TA」。CPUがIntel Core iシリーズ、メモリは最大8GBとスペックは高めですが、内蔵ストレージは最大で64GBと、同型のWindows版よりも少ない設定になっています。

  • Core iシリーズを搭載した高めのスペックが魅力的
  • Core i5、メモリ8GBなど高性能なモデルもラインアップ
メーカー ASUS
OS Chrome OS
CPU Intel Core m3 / Core i5
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ eMMC 32GB / eMMC 64GB
ディスプレイ 14.0インチ/フルHD/TFT/タッチディスプレイ

Pixelbookなどハイエンドラインには最大で512GBモデルが搭載されるケースも出てきていますが、多くのモデルはまだ内部ストレージが100GB未満と少ないモデルになっています。

Chromebookの内蔵ストレージは交換して増やすことができる?

かつてのChromebookには内蔵ストレージがmSATA接続のモデルがあり、自力で交換するユーザーもいましたが、現在のモデルはほとんどがマザーボードに直付となっているため、専門技術がないユーザーが自分で交換できるモデルはほとんどありません。

Chromebookのストレージ容量を確認する方法

まずは、現在どれくらいストレージ容量がどれくらい少ないのか、本当に容量不足になっているのかを確認しましょう。

ストレージ容量の詳細データは、「設定 > デバイス > ストレージ管理」から確認できます。

Chromebookのストレージ管理画面

どういったデータが多くて容量不足になっているのかが一目でわかるので便利です。容量の多い項目から確認して対処していきましょう。

現在のChromebookのストレージの状態を確認したら、

  • 不要データを削除するだけで容量不足を解消できるのか?
  • 外部ストレージで容量を増やした方が良いのか?

を考えましょう。

Chromebookのストレージを拡張して容量不足を解消する

外部ストレージにデータを退避して増やす

Chromebookの少ない内蔵ストレージを物理的に増やすことが出来ないのであれば、ダウンロードファイルや画像ファイルなどをUSBメモリなどの外部ストレージに退避して、内蔵ストレージの容量を空けることで、容量不足を解消できます。

外部ストレージを差しっぱなしにしておけば「実際Chromebookの容量を増やす」こともできます。

Chromebookで使える外部ストレージには、

  • USBハードディスク
  • USBメモリ
  • SDカード

があります。それぞれの特徴は下記のようになります。

項目 容量 値段 サイズ 汎用性 持ち運び性能
外付けHDD 大きい 高い 大きい
USBメモリ 小さい 安い 小さい
SDカード 小さい 安い 小さい

一番オススメなのはUSBメモリです。

外付けHDDはサイズも大きいし場所も取りますが、USBメモリなら場所を取らないだけでなく持ち運びも楽です。いざという時に、誰かにデータを渡すためのストレージにもなります。

その意味ではSDカードも便利なのですが、SDカードは利用するのにリーダーが必要になります。「SDカードスロットがないデバイスはあっても、USBポートは必ずある」と言っても過言ではないので、汎用性が高いのがUSBメモリの魅力です。

  • UHS-I Class10で読み込み最大100MB/s
  • SD変換アダプタが付属
メーカー Sundisk
容量 128GB
読み込み最大 100MB/s
読み込み最大 非公開

近年に発売されたChromebookであれば、大体がUSB 3.0を搭載していますので、高速リード・ライトのUSBメモリを使えば、eMMCな内蔵ストレージよりも高速に読み書きができます。

サイズを気にしなければ、サンディスクのExtremeシリーズは「読取り最大200MB/秒、書込み最大150MB/秒」と高速でコスパも高いですし、場所を取らない超小型USBメモリでもSamsung Fit Plusシリーズなら「読み出し速度が最大300 MB/秒」と高速で、しかも差しっぱなし運用ができます。

Samsung Fit Plus 128GB MUF-128AB/EC

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  • 小型でPCにつけっぱなしでも邪魔にならない
  • 読出し最大300MB/s
  • 安心の5年保証
メーカー Samsung
メモリ容量 128GB
リード速度 最大300MB/s
メーカー保証 5年

クラウドにデータを退避して増やす

Chromebookのコンセプトでもあるクラウドを活用する方法です。

物理ストレージに保存しないので場所も必要なく、故障でデータを喪失する可能性もほぼありませんが、100GBなどの大きな容量を保存するには有料サービスに加入しなくてはならない点と、いざという時にサッとデータを取り出せない(ダウンロードが必要)なのがデメリットです。

ChromebookではGoogle DriveとOSレベルで連携しているので、Google Driveを利用するのがオススメです。

Goolge Driveの追加ストレージ料金は下記のようになります。

容量 月額 年額
15 GB 0円 0円
100 GB 250円 2,500円
200 GB 380円 3,800円
2TB 1,300円 13,000円
10TB 13,000円 -
20TB 26,000円 -
30TB 39,000円 -

最低プランの100GBでも年額で2,500円なので、128GBクラスのUSBメモリやSDカードが買えてしまう値段となり、コスパを考えると悩みどころです。

SDカードやUSBメモリをChromebookの内部ストレージ化出来る?

WindowsやLinuxをお使いの方なら、「内部ストレージの容量が少ないなら、SDカードやUSBメモリにChrome OSをインストールして内部ストレージ化してしまおう!」と考えるかもしれません。

しかし、Chromebookではセキュリティを高めるために、OSインストールとOS起動をかなり厳格化しているので、WindowsやLinuxのようにSDカードやUSBメモリを内部ストレージ化することは出来ません(特殊な改造を除いて)。

ただ、Chromebookに接続したSDカードは、通常の外部ドライブとして認識されるので、

  1. Chrome OSのダウンロードフォルダをSDカードにする
  2. Android環境でデータをSDカードに保存する
  3. Linux環境でSDカードをマウントして利用する

という方法を取れば、無理に速度の遅いSDカードを内部ストレージにするよりもずっと快適なストレージ拡張が可能です。

不要なデータを削除して容量不足を解消する

ダウンロードフォルダの掃除

Chromebookで追加したファイルは基本的に全てダウンロードフォルダに入ります。

長く使っていると、昔ダウンロードしたファイルも残っていたりするので、ダウンロードフォルダは定期的に掃除しましょう。

もし、USBメモリやSDカードで内部ストレージを拡張しているのであれば、設定でダウンロードフォルダをUSBメモリなどの外部ストレージにしてしまうと便利です。

ダウンロードフォルダの設定は、Chromebookの設定ではなくChromeブラウザの設定の「ダウンロード」設定で決定できます。ブラウザに直接「chrome://settings/downloads」と入力すると速いでしょう。

Chromebookのダウンロードフォルダ設定の変更画面

Androidアプリのデータを削除する

もし、ChromebookにAndroidアプリをインストールしていて、アプリ定期的に使っているのであれば、Androidアプリが大量のデータを保持しているかもしれません。

Androidアプリがデータを多く使っている例

心当たりがあるのであれば、「設定 > アプリ > Google Playストア > Android設定の管理」でAndoird設定に入って、「アプリ」メニューからアプリを選んでそれぞれのデータの削除をしましょう。

使っていないアカウントを削除する

Chromebookで複数のアカウント使っている場合、アカウントごとにデータを保持しているため、データの消費量は当然増えます。

もし、アカウントを作ったけどあまり使っていないアカウントがあるのであれば、この機会に削除してしまいましょう。

アカウントの削除は、Chromebookのログイン画面から、削除したアカウント名の右にある「▼」マークをクリックことでできます。

Linux環境を削除する

Linux環境は仮想環境なので、インストールするだけで内蔵ストレージを多く使います。もし、現在Linux環境を使っていないのであれば、削除しておきましょう。

もし、再度使う可能性があるのであれば、「バックアップ」メニューから内容をバックアップして、外部ストレージに保存しておけば、あとで簡単に復元が可能です。


Chromebook 容量不足を解消する方法を見てきました。

Chromebookのストレージ容量は確かに少ないですが、こうして見てみてると様々な方法で増やすことができます。

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