[2021.3.22 更新] Chrome OS バージョン89より、作成できる仮想デスクが4つから8つに拡張されました。本記事中の「4つ仮想デスクトップ」は、Chrome OS バージョン89以降のChromebookについては全て「8つ仮想デスクトップ」となります。
Chromebookの仮想デスクトップは1ディスプレイに4つまで
Chromebookにおける仮想デスクトップ(Virtual Desks)は、4つまでしか拡張できません。4つ仮想デスクトップを作成すると、「新しいデスク」ボタンがグレーアウトして、クリック不可になります。
MacやWindowsだけでなく、Linuxでも導入されている仮想デスクトップですが、作業スペースごとに仮想デスクトップを作成して切り替えて使ったりと、意外と4つの仮想デスクトップはすぐにウィンドウで埋まってしまいます。
今回は、これを拡張する方法を増やす方法です。なお、マルチディスプレイ環境が必要なので、Chromebook本体のみでは増やせませんのであしからず。
物理ディスプレイが増えると仮想デスクトップが増える
先ほど「Chromebookの仮想デスクトップは1ディスプレイに4つまで」と書いた通り、Chromebookの仮想デスクトップは物理ディスプレイあたり4つとなっているため、HDMIやUSB type Cで外部ディスプレイを「拡張モード」で追加すれば、仮想デスクトップがディスプレイの枚数だけ増えます。
筆者はChromebookに2つの外部ディスプレイを接続してトリプルディスプレイにしているため、最大で「4仮想デスクトップ*3物理ディスプレイ=12仮想デスクトップ」を作成することができます。
ただし、
- 仮想デスクトップの作成・削除は「すべての物理ディスプレイで連動」する
- 仮想デスクトップの移動も「すべての物理ディスプレイで連動」する
という挙動になっているため、仮想デスクトップの枚数は物理ディスプレイの数の倍数になります。このあたりはWindows 10の仮想デスクトップに近い動きです。
macOSに慣れている方からすると、「仮想デスクトップ枚数も、仮想デスクトップの移動もそれぞれ別」となっているmacOSの挙動とかなり違うため、戸惑うところかもしれません。
ただ、トリプルディスプレイとは言わず、デュアルディスプレイでも4*2=8仮想デスクトップが作成できるため、仕事や画面を広く使いたい作業のときはかなり捗るのではないでしょうか。
今後のChrome OSのアップデートに期待
仮想デスクトップは物理メモリやCPUに負荷をかける機能なので、幅広いChromebook端末を長い間サポートするGoogleからすると、4つの仮想デスクトップというのは「低スペックなChromebookでも安定動作する枚数」だったのかもしれません。
ただ、最近のChromebookは比較的高スペック化が進んでいるため、そのことを考えると現状の低スペックChromebookのサポートが切れる数年後には、アップデートで仮想デスクトップの枚数制限が緩和されるかもしれません。
考えてみれば、Chrome OSの仮想デスクトップは、2019年にリリースされたばかりの機能なのでまだまだ発展途上。これからのアップデートに期待しましょう。