Chrome OSの日本語フォントはデフォルトでアンチエイリアスが効いている
PCで表示される文字をキレイに表示させるには、OSとフォントが「アンチエイリアス」と呼ばれるフォントの粗(ジャギーと呼ばれるピクセルのギザギザ)を軽減させるための処理です。AppleのMac OSは初期段階からこのアンチエイリアスを有効にしていたため「Macはフォントがキレイで見やすい」と言われていました。
Chrome OSもMac OSと同じアンチエイリアスが効いていますが、Mac OSのヒラギノフォントと違って小さい文字サイズに弱く、Webサイトなどの小さい文字ではジャギーが出やすくなっています。
Chromebookでジャギーを軽減させる方法
Chromebookのフォントは、
- 液晶密度が低い状態で
- 小さい文字を表示させる
とジャギーが出やすくなるので、液晶密度を少し上げることでChromebookのフォントを表示をキレイにしてみます。
なお、Pixelbookなどの高解像度液晶を使っている場合は、すでに高密度状態にあるのでこの方法を使用しなくてもすでにフォントがキレイに表示されているはずです。
Chromebookで表示解像度を変更する
Chromebookは、デスクトップの表示解像度を、実際の液晶の解像度の最大で半分まで落とすことができます。
この機能は、設定画面から簡単に変更できます。
設定 > ディスプレイ > ディスプレイサイズ
のスライドバーを「極小(100%=等倍)」から「極大(200%=半分)」までスライドさせることで調整が可能です。
極大(200%=半分)にすると、例えばフルHDの液晶だと1920 * 1080の半分のサイズ「960 * 540」ピクセルまで表示が狭くなるため、10インチ以上のパソコンで使う場合はデスクトップが狭くなるためオススメできません。ただ、ジャギーはほぼなくなります。
デスクトップの表示領域をある程度残して、かつジャギーを軽減効果を出すのであれば、110%から120%くらいが現実的な設定値かと思います。
実際に試してみる
では、実際にディスプレイサイズを110%にしてどれくらいフォントがなめらかになるのかを比較してみます。液晶モニタはフルHDの21.5インチ外部モニタで、標準ブラウザ等倍表示でGoolgeトップを表示させています。
デフォルトの設定
まずはデフォルト設定の場合。
ジャギーはかなり少ないですが、フォントが若干縦長になり少しぼやけた感じになっています。
110%設定の場合
「Google」や「言語」などの文字がしっかりと等幅になり、全体的にフォントがクッキリ色濃くなっています。
Pixelbookなどの高密度液晶搭載Chromebookほどのキレイではありませんが、少しでもフォントがキレイに見えるという意味では効果ありです。
Chromebookでフォント表示をキレイにする方法を見てきました。
ChromebookはPixelbookなどのハイエンドモデルを除くと液晶ディスプレイが14インチ・フルHDクラスが多いので、この方法を使うとフォントを若干ですがキレイにすることができます。
Chromebookでフォントのジャギーが気になっている方は、ぜひ試してみてください。