Chromebookの電源ステータスの種類と挙動
Chromebookには、下記のような電源ステータスがあり、それぞれ挙動が異なります。
状態 | ログアウト | スリープ | 電源オフ |
---|---|---|---|
電源 | オン | オフ(メモリには電源供給) | オフ |
デスクトップの状態 | 再度開く | 維持 | 再度開く |
Androidの状態 | 終了 | 維持 | 終了 |
Linuxの状態 | 保存して終了 | 維持 | 保存して終了 |
仮想デスクトップ | 数は維持 ウィンドウはデスク1に集約 |
維持 | 数は維持 ウィンドウはデスク1に集約 |
WindowsやMacと大きく違うのは、Chromebookでは「サインアウト」でも「電源オフ」でも、開いたままのウィンドウについてはすべて「再度開く」というステータスになります。その際、仮想デスクトップを利用している場合は、「すべて最初のデスクに移動」されます。
ただし、これはChromeブラウザとChromeアプリに限った話で、AndroidアプリやLinux crostiniアプリについては起動時に再度開かれることはありません。
また、Chromebookは基本オンラインでデータをリアルタイム保存する前提なので、未保存ファイルを保存することは基本ないので、その点も注意が必要です。
Chromebookの電源ステータスで注意したいポイント
Chromebookが重いのであれば「ウィンドウを閉じて電源オフ」
Chromebookには再起動機能がないため(Chromebookでは再起動は「ハードウェアリセット」扱い)、Chromebookが重くなったら「電源オフ -> 起動」とすることになります。この時に注意したいのが先程の「開いたままのウィンドウについてはすべて再度開く」という機能です。
仮に、電源オフの時に20個のタブを開いていたとしたら、次回起動する時にChromebookは20個のタブを同時に開きます。つまり、電源オフ時にたくさんのタブを開いていると、起動したあとのChromebookがとても重くなり、再起動が逆にストレスになることもあるのです。特に、Googleドキュメントなどの「アプリのように開いているタブ」は、中身までしっかりと取りに行くためかなり重い作業になります。
もし、Chromebookをリフレッシュする意味で「電源オフ -> 起動」をするのであれば、開いておくタブは最低限にしておきましょう。
電源オフでもスリープでもAndroid・Linuxアプリは保存しておこう
Chromebookでは、スリープ以外ではLinux環境(Crostini)はすべて「保存して終了」になります。Virtualboxなどの仮想マシンを使ったことがある方はイメージしやすいですが、「マシンの状態保存してシャットダウン」という状態です。
「保存して終了」なので、基本的にはもう一度アプリを開けば「アプリの中身はそのまま復元」されますが、アプリによっては正常にシャットダウンがされずにクラッシュ扱いになることがあります(未保存ファイルに対して保存を促すプロンプトを出すアプリなどがよくなります)。
万が一のことも考えて、Chromebookを電源オフ・スリープする際は、しっかりとアプリの中身を保存しておきましょう。
Chromebookの電源ステータスの挙動を見てきました。
Chromebookに詳しい方でも、WindowsやMacと挙動が違うため意外と知らないところかもしれません。Chromebookは基本的には「常にログイン、常にスリープ」前提のマシンですが、いざという時のことも考えて電源周りの挙動を覚えておくと良いかもしれませんね。