Chromebookは、デフォルトではOSレベルのキーマップが細かく変更ができない
Chromebookでもキーマップの変更は可能は可能です。
設定画面から「デバイス -> キーボード」と進めば設定がでてきますが、設定可能なのは、
- 検索
- Ctrl
- Alt
- Esc
- Backspace
- Capslock
のキー入れ替えくらいで、細かい設定はできません。ショートカットについてはカスタマイズができません。
MacやWindowsだと、OSの設定やフリーウェアを利用してキーマップやショートカットを自由に変更できますが、Chrome OSの場合変更できる箇所がかなり少なく、MacやWindowsから移住すると不慣れに感じるかもしれません。
テキスト系のショートカット変更ならAtomのキーマップを使うと便利
Linuxアプリであれば、アプリ自体がキーマップ設定を持っていることがあります。例えば、Linux向けのテキストエディタ「Atom」は、アプリ内でキーマップを自由に設定できます。
crostini Linuxがインストール可能なChromebookであれば、簡単にAtomエディタがインストールできます。
Atomでは、「ctrl + ,」で設定画面を開いて、keybind > keybind.csonで設定が追記できます。
例:ctrl + カーソルキー移動
Linux Atomエディタで、文章移動のショートカットをMac風にするなら、下記のように設定すればOKです。
'atom-text-editor':
'ctrl-down': 'core:move-to-bottom'
'ctrl-up': 'core:move-to-top'
'ctrl-right': 'editor:move-to-end-of-screen-line'
'ctrl-left': 'editor:move-to-first-character-of-line'
'ctrl-shift-left': 'editor:select-to-first-character-of-line'
'ctrl-shift-right': 'editor:select-to-end-of-line'
'ctrl-shift-down': 'core:select-to-bottom'
'ctrl-shift-up': 'core:select-to-top'
ほぼ完璧に、Macのカーソル移動ショートカットを再現できます。
Chrome拡張で自作キーボードレイアウトを作成可能
Chrome OSの中でも自分好みのキーマップやショートカットを使い場合は、自分でChrome拡張機能を作成することでカスタマイズができます。サンプルコードがGoogle公式のGithubレポジトリに公開されています。
google / extra-keyboards-for-chrome-os
流れとしては、
- Googleのコード自分好みの設定をしたChrome拡張を作成する
- ブラウザでchrome://extensionsに移動して「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」で自作拡張を登録する
- 一旦ログアウト
- 「chrome://settings/languages」で言語に自分の拡張機能を追加
という感じです。
このやり方なら、
- ChromebookでVIMキーバインド
- ChromebookでEmacsキーバインド
も実現可能です。
ただし、Chrome拡張機能(主にJavascript)の知識が必要なので、誰でも使える方法ではありません。OS設定を汚すことなく、自分好みのキーレイアウトを作れるので、知識がある方はオススメです。
フリーウェア + デベロッパーモードならOSレベルで書き換え可能
先程はChrome OSに自分好みの入力方法を追加する方法でしたが、デベロッパーモードでフリーウェアを入れればOSレベルでの書き換えが可能です。
ただ、Chrome OSのデベロッパーモードは、
- OS確認機能が停止する(セキュリティが低下する)
- 通所モード <-> デベロッパーモードの切り替えの時にデータが初期化される
- Chromebookの起動時に毎回ダイアログが出る
というデメリットもあるのでなるべく使いたくないモードです。
デベロッパーモードでのキーマップ変更をする際は、自己責任で行いましょう。
Chromebookでキーマップやショートカットをカスタマイズする方法を見てきました。
そもそもChromebookはWindowsやMacに近いショートカットになっているので、詳細にショートカットやキーマップを変更する必要もないかもしれませんが、慣れているショートカットを使いたいときなどに参考にしてみてください。